コンテナ投資のデメリット(欠点)
コンテナはもともと物流、運搬のためのものです。当然そのサイズは決まっていて、一般的なコンテナのサイズは約6メートル×2メートル×2メートルで、結構大きいものです。このサイズのものを複数置ける土地を都心に探すのは大変です。たいていは駐車場になっているでしょう。住宅地で探そうとしてもそれは同じで、空き地があれば公園になっています。そうすると、コンテナレンタルはあまり人のいない土地で始めるしかないということです。人が少なければ収納の需要も少なく、都心から集客をするためには広告や宣伝が必要になります。広告代理店などに広告を依頼すればかなりの費用が請求され、自分でWeb広告をしようにも収益につながるかどうかは不透明です。収益を上げるためには立地条件とそれに見合った広告戦略が必要になります。口コミでも集客が期待できる都心のトランクルームや企業相手の貸ビル業に比べるとここが投資の大きなデメリット(欠点)です。
もうひとつ、コンテナレンタルではあまりレンタル料を上げられないというデメリット(欠点)があります。吹きさらしの土地にコンテナがあるだけ。あまり絵面としてはカッコよくも美しくもありません。洗練されたサービスを期待する人はあまりいません。つまり、期待される料金は低くなってしまいます。加えて、郊外の交通の便があまりよくないところであれば料金は下げざるを得ません。費用は少ないけれども投資に対する見返りも少なくなる可能性があるということです。コンテナを増やして収益を確保しようとするならより広い土地が必要になる。広告戦略が功を奏せば解決可能ですが、郊外型事業への投資のデメリット(欠点)はここにも当てはまります。
コンテナ投資の事業として目指すのは「薄利多売」、複数箇所で営業してトータルで利益を上げる方向が現実的ですが、複数箇所で営業するということは管理費用が複数発生するというデメリット(欠点)もあります。
デメリット(欠点)がどうしても自力では解決できないようなら、管理会社に管理を委託するという方法も考えられます。管理会社は複数の同じような物件の管理を請け負うことによってスケールメリットを出し、広告までしてくれるところもあります。費用として割り切れる―投資の利回りを圧迫しない範囲であれば検討してみる価値はあります。